2025年07月05日
脳神経内科が語る認知症コラム その6ーはじめの症状はなに?ー
(6) 認知症 はじめの症状はなに?
認知症は発症から治療までの期間が短いほど認知機能低下を抑えることができます。早く治療するほど、元気に過ごせる時間が長いということですね。
早く治療するためにはまず”認知症になったかも”と思うことが大切です。
本日は認知症のはじめの症状についてお話しします。
実は、”認知症=物忘れ”と捉える方が多いですがこれは大きな間違いです。
認知症の症状には大きく分けて、(i) 物忘れ、(ii) 理解力・判断力低下、(iii) 集中力・注意力低下、iv) 趣味嗜好の変化、v) 性格の変化があります。
それぞれ見ていきましょう。
i) 物忘れ
”今日何日だっけ”、” ご飯食べたっけ”、” 次に病院行くのいつだっけ”、” 薬飲んだっけ”、”財布どこだっけ”と出来事、物の場所を忘れてしまう。
(ii) 理解力・判断力低下
TVの内容がわからない、家族の会話についていけない、人混みでうまく歩けない、徘徊する、冷蔵庫の食材が腐る、買い物ですぐにお札を出す
(iii) 集中力・注意力低下
すぐに飽きてしまう、 誤字脱字が多くなる、 仕事のミスが増える、 車を擦ったりする、鍋を焦がしてしまった
iv) 趣味嗜好の変化
今までの趣味がつまらなくなる、 何もやる気がなくなる、 集団を避ける、 嫌いなものが増える、身だしなみに無頓着になる
v) 性格の変化
怒りやすくなった、すぐに泣いてしまう、感情の起伏が激しい、優しくなった、細かくなった、大雑把になった
このように”認知症のはじめの症状”は”多種多様”なのです。細かく覚えるよりも
”今までできていたことができなくなった”ことが認知症を疑う最初のサインと思って頂くと早期に認知症を発見できると考えます。
いかがでしたか。
早期の認知症の診断は極めて重要です。適切な治療時期を逃してしまい取り返しのつかないことになるのは避けなければなりませんね。
key wordは”どこまでも患者様のために”。