2023年07月24日
脳神経内科が語る認知症コラム その1ー認知症とはー
(1) 認知症とはなんだろう
認知症とは、”正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって機能低下を起こし、日々の活動に影響を及ぼす状態” と広く定義されます。
ご高齢になるつれ、皮膚の皺やシミが増えたり、足腰が弱くなるように脳の機能も低下します。現在、65歳以上の高齢者の約15%が認知症を患っているとされています。今後、超高齢化社会が進むにつれ、当然、認知症の患者様は増加し、2025年には65歳以上の人口の約20%が認知症を罹患していると推定されております。認知症は早期発見し適切な薬物治療の介入により進行を遅らせることが出来るとされております。なるべく早く認知症であることをはっきりさせる必要があるのです。しかし、認知機能が低下すると周りの方・ご家族が、”ボケてしまった、歳だから”とお話しされることが多いです。認知症は加齢による変化とは異なり、明確な”脳細胞=ニューロン”が変性する”変性疾患”です。しっかり認知症の症状を把握すれば、早期に病院受診が可能です。
では、”認知症を疑う症状”とは何を指すのでしょうか?
認知症ではi ) 中核症状:”物を覚えられない、料理など今まで当然のように出来ていた日々のタスクができなくなる”といった”認知機能の低下”だけではなく、ii) 周辺症状:behavior and psychological symptoms of dementia (BPSD): ”怒りっぽくなり物を投げたり怒鳴ったりと攻撃的になる、逆に意味もなく悲しくなり涙を流す、家族が遺産を狙っているや泥棒が入ってくるなどの妄想”、”やたらと外に出たがり実際に出てしまう”、”寝れない、あるいは寝過ぎてしまう”といった精神症状や異常行動が見られます。この記事を読んでもしかしたら認知症かも、と思っていただき早期に病院受診→治療介入が叶う患者様が1人でも増えれば幸いです。
key wordは”どこまでも患者様のために”。